こんにちは、株式会社fleuveです。
今回は、私たちがこれまで数多くの飲食店をサポートしてきた中でも、
特に結果を大きく左右する「店舗設計」についてお話ししたいと思います。
「内装デザイン」や「おしゃれさ」に目が行きがちな店舗設計ですが、
実はそこにはお客様が自然に入りたくなる流れをつくるための、
明確なルールと構造があります。
どれだけ料理が美味しくても、どれだけSNS映えしても、
流れを止めてしまう設計をしてしまうと、売上は安定しません。
今回はそんな「絶対にやってはいけない設計の落とし穴」を、
3つの視点からお伝えします。
① 外から“何屋さんか”が分からない
意外と多いのが、「雰囲気重視」で入り口を閉ざしてしまうパターンです。
「隠れ家っぽい感じにしたい」と思っても、
お客様にとっては入りづらい・怖い・敷居が高いと感じられることも。
お店の存在がわかりづらいと、初回の来店ハードルが一気に上がります。
ポイントは、“一目で分かる安心感”。
- 入口は視認性を高く、開放感を持たせる。
- 通りからお客様や照明の動きが見える設計にする。
- 「何を食べられる店なのか」を外観で伝える。
どんなにおしゃれでも、「入れない」お店は選ばれません。
② 業態と内装がチグハグ
次によくあるのが、「コンセプトと空間デザインのズレ」。
たとえば、落ち着いた和食店なのに、ネオンやステンレスでスタイリッシュにまとめる。
逆にカジュアル業態なのに、照明が暗く重厚すぎる。
このなんとなくの違和感が、リピート率を下げる原因になります。
デザインはセンスではなく戦略です。
空間は「価格帯」「客層」「時間帯」と一致して初めてブランドになります。
確認したい3つの視点:
- 価格帯と内装レベルが釣り合っているか?
- 客層(性別・年齢)と空間の明るさ・席間隔は合っているか?
- SNS映えよりも、居心地・滞在体験を優先しているか?
③ 席数と厨房のバランスが悪い
最後に多いのが、「なんとなく」決めてしまう席数と厨房のバランスです。
席が多すぎれば提供が追いつかず、
厨房が広すぎれば家賃と人件費が圧迫します。
飲食店の収益構造は、“席数”でしか売上を生まないという現実を前提に、
逆算して設計することが欠かせません。
一般的には「ホール7:厨房3」程度のバランスが理想と言われていますが、
業態・単価・回転数によって最適比率は変わります。
開業前に「1日の必要売上」「回転率」「客単価」から逆算し、
設計段階で“利益の出る空間”をつくりましょう。
おわりに
店舗設計とは、見た目を整えることではなく、流れをデザインすることです。
お客様が自然に入り、心地よく過ごし、また訪れたくなる。
そんな“流れのある空間”こそが、長く続く繁盛店の共通点です。
fleuveは、デザイン・導線・人の動きを一つの流れとしてとらえ、
お店の未来を形にしていきます。
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